代表・高橋氏は「給与は大前提として高く払いたい」と語ります。その理由は、社会貢献には事業のスケールが不可欠であり、社員の生活向上が重要だからです。給与の最低ラインを高く設定し、新卒の初任給も38万円と高水準にしています。
また、社員の成長には「機会」「フィードバック」「成功体験」の3つが鍵とし、会社の成長が社員の成長機会を生むと強調。自己成長には「内省」が不可欠で、日報を活用しています。キャリアパスは「お客様を知ること」から始まり、その後は個々の強みを活かせる道を支援。給与・成長・キャリアを通じ、社会に貢献する企業を目指しています。

「給与は高く払いたい」その理由とは?

僕は、社員の給与は「大前提として高く払いたい」と思っています。その理由はいくつかあります。
まず社会のために価値を提供していこうと考えたとき、日本では「清貧」――つまり、貧しく慎ましく生きることが美徳だという価値観が根強いですよね。確かに、それはそれで素敵な考え方だと思うんです。

でも、会社の経営者としては「清貧であれ」と社員に求めるのは違うと思っています。それって、労働搾取っぽくなってしまうじゃないですか。だからこそ、頑張った分はしっかり利益還元したいと考えています。

ソーシャルベンチャー×ビジネスの両立

僕は「ソーシャルベンチャー」として、ビジネスと社会貢献を両立させることを大事にしています。ただ、世の中には「社会貢献が目的になりすぎて、ビジネスがおろそかになる」ケースもあると思うんです。確かに社会のために良いことをするのは素晴らしい。

それを継続できる仕組みがなければ、結局は一過性のものになってしまう。
だから、僕らはビジネスとして利益を出しながら社会貢献もしていく。そのバランスをしっかり取ることが大事だと考えています。利益を出せばそれを社員の給与に還元できるし、会社としての規模も拡大できる。そうすることで、より大きな社会貢献が可能になりますよね。

給与の設定基準は「最低限を高く」

うちの会社では、給与の最低ラインを高く設定しています。例えば、新卒の初任給は30時間分の固定残業代込みで「38万円」。これは一般的な企業と比べてもかなり高めの水準になっています。

もちろん「日本よりアメリカの方が給与水準が高い」という話もあります。日本の経営者が一人ひとり知恵を絞って賃金を上げていかないと、経済全体が回らない。経営者が給与を上げれば、他の企業も上げざるを得なくなる。

そういう「上昇スパイラル」を作れれば、日本の社会全体がもっと良くなると思うんですよね。だから、僕自身も経営者としてその一端を担いたいと思っています。

速さを追求し、朝型人材になろ

速さはすべての人にとって価値のあるものです。なぜなら、人類全員に与えられた時間は平等で1日は24時間しかないから。だからこそ、仕事の速さを追求することは個人の成長にもつながります。

その一環として、僕たちは「朝型人材になろう」とも言っています。残業するなら夜ではなく朝にやる。朝の時間を有効に使うことで、準備がしっかりでき凡事徹底のレベルも上がります。

「モチベーションは自分で上げよう」という考え方も大切です。モチベーションを誰かに上げてもらうものだと思っていると、いつまで経っても成長できません。モチベーションが下がった時は「下がってしまった」と捉え、自分でコントロールして上げる努力をすることが重要です。

成長の鍵は「機会」「フィードバック」「成功体験」

成長するために何が必要か? 僕はそれを3つの要素に分解しています。

・機会(チャンス)
・フィードバック(結果を知ること)
・成功体験(できた!という実感)

まず、成長のためには「機会」が大事ですよね。いろんなことに挑戦できる環境がないと人は成長できません。そして、その機会を提供するためには会社自体が成長していることが重要なんです。会社が成長していなかったら新しいポジションも仕事も生まれないから、社員の成長機会も限られてしまう。

次に「フィードバック」。上司や先輩からの指導結果を正しく知ることが、成長には欠かせません。最後に「成功体験」。人は成功したときに一番学びを得られるんですよ。「できなかったことを克服する」よりも「できたことを振り返って、自信を深める」ことのほうが成長に繋がると僕は思っています。

自己成長には「内省」が重要

自己成長において「内省すること」がめちゃくちゃ大事だと思っています。
自分がどんな人間で、何が得意で、何が苦手なのか。あるいは、人間性の部分で「自分勝手になってしまう」「つい人のせいにしてしまう」といった部分があるなら、それを直していかなきゃいけない。

また、成功しているのに「自分はまだまだだ」と過小評価してしまう人っていますよね。逆に、ちょっとしたことで「俺はすごい」と思いすぎる人もいる。その「成功体験をどう感じるか」がすごく重要なんです。

だから、うちの会社では「日報」を通じて社員に日々の内省を促しています。これを習慣化することで成長のスピードが変わると考えています。

給与・成長・キャリアのバランスを考えた経営方針

今回は「給与・成長・キャリア」について、僕の考えをお話ししました。給与は高く払いたいし、事業を大きくして社会貢献をしたい。そのために社員が成長できる環境を整えていく。これが、アーラリンクの経営方針です。
もし興味がある方は、ぜひアーラリンクの「社員の心得」に関する動画もチェックしてみてください!