「ソーシャルベンチャー=清貧」文化と戦う。給料の考え方
「社会のためにやっている人は清貧でなくてならない、そのバイアスとアーラリンクは戦っていきたい」
今回のテーマは「給料の考え方についての考え方」
ソーシャルベンチャーは「社会貢献=低賃金」といったバイアスがついてしまっている。
この価値観を変えるためにまず、アーラリンクは「社会貢献をしながらも高給を実現する為にはどうするべきなのかをお話しました!
- 目次
- 「ソーシャルベンチャー=清貧であれ」と徹底的に戦う
- SNSをやらなきゃいけないのにできない理由
- 会社の給料について考える
- 給料が高い仕事と、僕たちの挑戦
- 「頑張る」だけじゃダメ。考え抜くことが大事
- 貧困とは「選択肢がないこと」
- 僕の年収、言っちゃいます?
- 「給料を上げること」が社会を良くする
- 最後に…「清貧バイアス」と戦う!
「ソーシャルベンチャー=清貧であれ」と徹底的に戦う
今週もやってまいりました!高橋翼です!
最近、週1回の予定がいつの間にか週2回ペースになっていて、順調に続いてますね。しかも、僕はこのラジオで何を話すか全く決めてないし、相方も何も聞かされてないまま収録してるっていう(笑)。芸能人のラジオとかも多分そうなんだろうなって思いますね。
1日に何本も収録するお笑い芸人のラジオとか、テレビの撮影とか、瞬発力がすごいじゃないですか。2時間で30分番組4本撮るみたいな世界で、しかも全部使える内容になってるって、本当にすごい。僕もこのテンションでやっていきたいなと思ってます。
SNSをやらなきゃいけないのにできない理由
3時に起きるとなると、寝る時間も必然的に早くなります。なので、夜8時には寝るようにしています。うちの3歳の息子より早いんですよ(笑)。息子は9時に寝かせるんですが、なかなか寝ないので、ベッドに行っても9時半くらいまで起きてることが多いですね。
仕事が終わるのは大体5時半。そこから1時間歩いて帰って、6時半には家に到着。ご飯を食べて、お風呂に入って、犬の散歩をして…という感じで、寝るまでの時間をフル活用しています。犬の散歩は30分くらいしますが、この2時間の間にいろんなことを凝縮してやっている感じですね。
行政との連携のはじまり
今日は「社長×ポッドキャスト」というオープニングトークを話したいんですけど、その前に思ったことがあって。
僕はSNSをやらなきゃいけないって理解しつつも、なかなか続かないタイプなんですよね。理由はシンプルで、「面白いこと言わなきゃ」と考えすぎてしまうから。投稿しようとすると、オーディエンスにどう伝わるかをめちゃくちゃ考えてしまって、結果的に長文になってしまう。それを削ったり整理したりしてると、気づけば2時間くらい経ってる…。そうなると、「もういいや」ってなっちゃうんですよね。
これ、僕だけじゃなくて、結構SNS苦手な社長に共通する悩みだと思います。例えば、ツイートの下書きが溜まってるけど「これ普通すぎるな」「今さら感あるな」とか考えすぎて結局投稿できない。SNSで認知度を上げて、考えを伝えていかなきゃいけないのに、それができないもどかしさがあるんですよね。
でも、ポッドキャストなら気楽に話せる。テキストほどかっちり残るわけじゃなくて、ニュアンスも伝えやすいし、何より考えていることを自由に表現できる。だから、もし僕と同じような悩みを持っている社長がいたら、ぜひポッドキャストをやってみるのをおすすめしたいですね。
会社の給料について考える
さて、今回のテーマは「給料の考え方」です。
最近、日経新聞を読んでいると、毎日のように「どこかの企業が新卒の給料を月30万円に引き上げました」という記事を目にします。うちの会社は、そのブームが始まる前からすでに新卒30万円以上を支払っていたので、むしろ周りに追いつかれてるような感覚ですね。
給料に関して言えば、全体のトレンドとしては上がってきてます。物価も上がっているし、国も「賃上げ」を推奨している。だから、企業も頑張って上げていかなきゃいけないですよね。
ただ、僕が特に考えているのは「ソーシャルベンチャーにおける給料のあり方」です。僕たちアーラリンクは、社会のためになることを頑張るベンチャー企業としてやっているんですけど、ソーシャルベンチャーって給料が安いのが当たり前だと思われがちなんですよ。
「社会貢献をするなら、清く貧しくあれ」みたいなバイアスがすごく強くて、まるでお金を儲けてはいけないような雰囲気がある。でも、それって持続可能じゃないし、そもそも魅力的じゃないですよね。
だから、あるとき僕は決めたんです。「ソーシャルベンチャーだからって、安い給料でやるのはやめよう」と。
この考え方を支えてくれたのが、グラミン銀行の創設者でノーベル平和賞を受賞したモハマド・ユヌス先生の言葉でした。彼は、「ソーシャルビジネスを成功させるには、従業員の給料を一般の同職種と同じか、それ以上にしなければならない」と言ってるんですよ。
社会のためのビジネスだからこそ、ちゃんと持続可能にする。そのためには、従業員を大切にして、しっかり給料を払わなきゃいけない。それを聞いて、「よし、うちも絶対そうしよう」と決めたんです。
ただ、当然ながら給料を上げるには事業がうまくいってないと無理ですよね。利益を出して、安定していないと簡単にはできないことです。うちも日々苦労しながらやってますけど、やっぱりそこはチャレンジし続けないといけない。
ソーシャルビジネスって、社会のためになることをしながら、持続可能でなければならないし、従業員にも還元しないといけない。この3つを同時にやるのって、めちゃくちゃ難易度が高いんですよ。でも、だからこそやりがいがあるし、僕たちはそこに挑戦し続けていきたいですね。
給料が高い仕事と、僕たちの挑戦
給料が高い仕事って、やっぱりありますよね。例えば、投資銀行のエリートや、トップクラスの経営者とか。あとは、この前ニュースで見た「世界の富豪トップ8人が、32億人分の資産を持っている」って話。そういう富裕層をターゲットにしたビジネスをすれば、とんでもない収益を上げられるわけです。
でも、僕たちアーラリンクは、どちらかというと逆の立場にいるんですよね。僕たちが取り組んでいるのは「低価格でも提供しなければならない」サービス。困窮世帯に向けた支援事業をやっているのに、「高単価のビジネスモデルで利益を上げる」っていうのは、根本的に成り立たないんです。
だからこそ、すごく難易度が高い。「社会のためになる」「持続可能にする」「従業員の給料を高くする」という三重苦(笑)。もう、めちゃくちゃクレイジーな挑戦なんですよね。
3年後、5年後、僕たちがどうなっているかは正直分からないです。でも、同じ志を持ち続けていたいし、そのために試行錯誤しながらやっていきたいと思ってます。
貧困とは「選択肢がないこと」
僕たちがやってることって、普通の企業よりも「1人1人の社員のレベルが高くないといけない」んですよね。ただ単に「頑張る」じゃなくて、「考え抜く」「調べ抜く」「やり抜く」。この3つの精神がめちゃくちゃ重要になってくる。
なんとなく「社会のために働くのって素晴らしいことだよね!」っていう美談で済ませるわけにはいかない。ちゃんと事業として成立させて、そこに関わる人たち全員が満足できるようにしなきゃいけないんです。
そういう意味で、「ソーシャルビジネスは、ちゃんと給料を払えるようにしないといけない」っていうのは僕の中ではかなり大事なテーマになってます。
僕の年収、言っちゃいます?
そういえば、僕が結婚してることすら知らなかった人もいるみたいですね(笑)。2018年に結婚して、今7年目になります。子供はいなくて、ゴールデンレトリバーを飼ってます。でっかいやつです(笑)。
で、ここからの話はカットされるかもしれないんですけど…。僕の年収、気になります?
うちの会社は新卒で月収30万円スタート。固定残業込みで40万円弱くらい。これは、日本の40歳の平均年収を1年目で超えてるくらいの水準です。で、僕の年収はというと……まあ、ざっくり言うと社員の〇〇倍くらいですね。
一般的な社長って、従業員の10倍くらいもらうのが普通と言われてるんですけど、僕はそこまで取ってない。むしろ、ここ3〜4年、僕の年収は上げてないんですよね。逆に下げたくらい。理由は単純で、「利益を会社に残したかったから」。
これって、一歩間違うと「製品」っぽく聞こえちゃうかもしれないんですけど、そういう感覚じゃなくて。僕、別にお金を使うことがそんなにないんですよ。本も会社の経費で買えるようになったし、特に欲しいものもない。だから、社員の給料を上げることのほうが大事だと思ってるんですよね。
「給料を上げること」が社会を良くする
僕が考えているのは、やっぱり「ソーシャルビジネスだからって、給料を低くするのは違う」ということです。
例えば、日本の官僚の話。今、東大生が官僚にならなくなってきてるらしいんですよ。理由は、めちゃくちゃ大変な仕事のわりに給料が低いから。だから、民間企業に流れてしまっている。これって、日本という国の未来を考えたときに、すごくまずいことなんじゃないかと思うんです。
本当に社会のために働く人たちが、ちゃんと報われるようにしないといけない。官僚もそうだし、公務員もそう。給料をちゃんと払って、優秀な人たちが社会のために働ける環境を作ることが、日本を良くすることにつながるんじゃないかなと思ってます。
最後に…「清貧バイアス」と戦う!
今回、僕が一番言いたかったのは、「ソーシャルビジネスだからって、清く貧しくある必要はない」ということ。
社会のために働く人が、貧しくある必要はないし、ちゃんと給料をもらうべき。それが結果的に、より良い社会を作ることにつながる。だから、僕たちアーラリンクは「製品バイアス」と戦いながら、給料をしっかり払える会社を目指していきます。
もし、同じような思いを持っている社長さんがいたら、ぜひ一緒にこの考えを広めていきましょう!